イントロダクション
生徒指導室
がらっ
智恵理 「ごめんね、金井先生につかまって遅れちゃった!」
平和な回想から一気に僕を現実へ引き戻したのは、長谷先生のぱたぱたいう足音だった。
浩太 「あ、はい……」
智恵理 「ごめんごめん、ほんと……きゃ!」
椅子を引いて座ろうとして、すっころんだ。
スカートが股のあたりまでめくれあがって……
智恵理 「いったぁ……」
……惜しい、もうちょっとだったのに。
智恵理 「あ、あははは……」
照れ笑いしながら起きあがって座り直す。
智恵理 「こほん。……それでね、今日来てもらったのは、つまり……」
生徒指導室
智恵理 「……こういう本、あなた達にはまだ早いと思うんだけど、どうかな?」
浩太 「はい……」
まともに顔が見ていられなくて膝に視線を落とす。
先生は没収した文庫本をぱらぱらめくりながら、足を組み替えた。
智恵理 「……智恵のスカートは腰の上までめくりあげられ、下着は足首に引っかかっているだけだった」

「無理矢理広げられた足の間、青々と茂る草むらに隠された秘裂は生徒たちの荒々しい指に蹂躙され、淫猥な音を響かせる」

「『へへっ、もう濡らしてやがるぜ、知恵先生』」

「『ああっ』絶望の吐息。しかしわずかな媚態が喘ぎには混じっていた」

「そう、心は生徒たちの暴虐を忌避しながら、彼女の熟れた肉体はそれを裏切って、徐々に熱を帯び始めていた……」
拷問だ……
先生はぱたん、と本を閉じ、こっちを見た。
智恵理 「さて、恋川君。授業中にこんな本読んでた理由は?」
ちょっとからかうような感じ。
浩太 「え……あの……」
理由って言われても……
智恵理 「どう見ても社会科の参考書じゃないわよね、これ」
浩太 「はい」
見ればわかるでしょうに。
智恵理 「じゃあ、なんだろ。先生に教えてくれる?」
浩太 「それは……ぽ……」
言えないって。
智恵理 「ぽ、なぁに?はっきり言ってご覧なさい?」
……なんか楽しそうだ、先生。
浩太 「……ポルノ小説……です……」
下を向いたまま答える。
先生はため息をついた。
智恵理 「ふぅ……そうよね。エッチな小説だよね」
浩太 「はい……」
智恵理 「自分で買ったの?」
浩太 「はい」
智恵理 「そうかぁ……」
カバーをめくって表紙を確認……してるみたいだ。
紺のスーツをはだけた女の人が、黒板の前で白いお尻を向けて脚を開いてる。
そんな絵柄だった。
智恵理 「女教師知恵、誘惑の課外授業、か……」
うう、そんなあからさまに読み上げなくても。
智恵理 「ふぅん……恋川君も、こういうの興味あるんだね。……ちょっと意外」
浩太 「ああ……」
そりゃ僕だって健康な男子学生のたしなみとしてエロ本の一つや二つや三つや四つコレクションしてる。
してるけど。

ほら、こういうのって人知れず行う密かな楽しみなわけで。
綺麗な女の先生に朗読してもらっちゃったり、あまつさえそれがヒロインとだぶらせてたりした人だったりってのはちょっと違うなー、と。
智恵理 「……ね。この女教師の名前、ちょっと私と似てるね」
いきなり核心をつきますか先生。
智恵理 「……もしかして、私のこと想像したりしながら……してた?」
してた?
してたってそのつまり、小人閑居して不善を為しちゃったりしましたかってことですか!?
浩太 「し、してません!」
嘘ですしました夜に3回朝1回。
智恵理 「なんだ、残念」
そうでしょうともそうでしょうとも。
残念無念てのはこういう時のためのことば……って、えっ?

思わず顔を上げると、意味ありげなほほえみを浮かべる先生と視線がバッチリ合わさった。
とたんに顔面表皮の温度が10度上昇した。きっと体温上昇の世界最速記録だ。

先生はもう一度脚を組み替えた。
智恵理 「……ちょっと期待しちゃったんだけどな……」
期待!?

期待って言うとつまり今僕が考えてるようなアレですか?
教師と生徒の禁断の青い果実な欲望が放課後の教室で衝動したりとか。

好奇心が個人教師で年上の人がディープスロートでエ○ニュエル婦人が氷の○笑とか。

しまいには机の上でギッコンバッタン機織りしながらおじいさんおばあさん見られたからには恩返しできび団子をくれたら月へ帰らなければ玉手箱とかそういうことですか!?
浩太 「せ、せんせい……」
のどがカラカラだ。
先生は少し目を細めて、もう一度聞いた。
智恵理 「……した?」
浩太 「しました」
先生の唇の端がつり上がった。
いつものほやんとした雰囲気とは全然別の、大人の女のほほえみ。
智恵理 「じゃあ……」
立ち上がって、僕の横へゆっくり歩いてくる。
智恵理 「本と同じこと、私としてみたいって……思うのかなぁ、恋川君は?」
そっと、肩に手が触れた。
浩太 「せ、先生?」
智恵理 「……思う?」
耳元でささやかれる。
かがめた胸が肩に、柔らかく当たった。
学生ズボンが破れそうなくらい、僕のアレは硬く起きあがって―――
浩太 「……思います……」
智恵理 「そうなんだ……」
暖かい息が耳をくすぐる。
浩太 「あ……」
するり、と手が滑り降りて、三角テントを張った股間へ伸びてきた。
智恵理 「もうこんなにして……」
笑いを含んだ声で言うと、綺麗な指がファスナーにかかる。
浩太 「せんせ……あ」
智恵理 「……恋川君て、意外と……」
先生が言って膝をつく。
僕の足の間に座り込むようにして、上目遣いにこちらを見た。
智恵理 「こんなにかわいい顔してるのに、こっちはたくましいんだね……」
そのままパンツの中に指が潜り込んでくる。
浩太 「うぁっ」
ひんやりした指が竿の裏側に触れた。
それだけで痙攣が始まりそうになる。
智恵理 「すごく硬い……」
僕の屹立はいつの間にか解放され、先生の指の中にあった。
智恵理 「それに……熱いね」
ゆるゆると手が上下する。
浩太 「あ、ああっ!長谷先生っ……」
智恵理 「ふふっ、女の子みたいな声出すんだ、恋川君って」
含み笑いとともに、もう片方の手が先端部をさすった。
浩太 「ふぁ……あ」
腰が浮きかける。
鈴口に透明な液体が盛り上がる。
智恵理 「もう濡らしちゃったの?悪い子……」
そのまま、先生はゆっくり顔を僕のモノに近づけて―――
智恵理 「ちゅっ」
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唇を触れた。
浩太 「あ……」
信じられない。
どんくさくて子供っぽい智恵理先生が、こんななまめかしい表情をするなんて。
智恵理 「ん……かわいい」
唇が、軽く挟むように先っぽをくすぐる。
智恵理 「んっ……ちゅむっ……」
吸われた。
浩太 「ひ……ぁ……」
智恵理 「ふふ……想像してたのと……どう?くらべて……ちゅぷ……」
いたずらっぽい瞳でたずねてくる。
浩太 「ず、ずっと……あぅ、いい……です……」
柔らかくて暖かく濡れた、自分の指とは全然違う感触の、肉が。
あの部分にまとわりつく。
智恵理 「ふふ……うれし……んっ!」
そのまま、ピンク色の唇は開いて、肉竿を一気に飲み込んだ。
浩太 「はううぅ……」
智恵理 「んちゅ……ずちゅ……れるぅ……」
濡れた音と一緒に、脳天まで直撃する快感の矢。
智恵理 「ん、これ……ろうかな……ちゅぴっ、ちゅるるっ……」
口に含んだまましゃべられると、振動が腰骨に伝わって、破裂しそうになった。
浩太 「あ、ああっ!」
智恵理 「まら……んんっ、らめよ……んん、んっ」
口の中はにゅるにゅるしてて、熱くて、そして―――
智恵理 「んふ、せんせぇの……んっ、した……いひ?」
上下の摩擦とは別に、からみついてくるざらざらした肉器官。
浩太 「いい、あぅ!い、いいですっ!」
智恵理 「そぉ……うれひ…ぷちゅ、ずるるぅ……はふ、んんっ!」
体ごと吸い込まれるんじゃないかと思う。
先生のほっぺたはくぼんで、いつもの顔からは想像できないくらいゆがみ、いやらしい。
でも僕はそんな先生を綺麗だと思った。
浩太 「あ、あっ!もう……イキそう……」
智恵理 「んふっ……はぷ、いいよ……イッちゃっても……じゅぶるるっ」
いっそう激しくなる首の前後動。
浩太 「あ、でも……口に、っ!」
智恵理 「うけとめて……んんっ、ちゅぶ、あげる、から……んあ……んんんっ!」
僕の我慢はもう限界だった。
先生の口に、いつもは憲法の条文とか国会の仕組みを読み上げてるあの口に、精液を……
浩太 「あ、あ、イク、イッちゃいますっ!」
智恵理 「はふ、きて、きてぇ!んちゅっ、ちゅば、んちゅぅぅ……」
その瞬間、僕は―――
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