世界観解説

みどり  『フォルトゥーナ』は西洋中世を基本にしたファンタジー世界が舞台になり、ゲーム中の世界では幾つもの国が土地やそれに絡む利権を求めて争っています。
 このページでは劇中でメインとなる国・レジデンシアとその主な地域、それからレジデンシアと敵対関係にある国・エストカーダについてご紹介します。
あかね  えーと、毎度の事ながらページ内で使っている画面写真は開発中のものなんで、製品版とは若干ことなる場合があります。あらかじめご了承をば。

●レジデンシア●
 主人公ラルクが育ったフェーラの村を要する国。

 休火山と、宝石・貴金属の産出国として古来より有名な輸出国だったが、『宝石を掘れば掘るほど地震が起きる』(大地の神が怒る)という当地原住民の定説のもと、前王の時代から鉱物の産出を減らし、薬草・スパイス等、単位面積当たりの収入額の大きなものの生産に主産業を切り替えた。(すでに数世代が安泰に暮せる財をなした王家にとって、宝石の産出を止める事は、それによって利益を得て王家を転覆させようとする他の商家や盗賊達の収入源を絶つ事に繋がる為、知者の訓告を聞き入れる事は願ったり叶ったりな状態だった。)

 現在の国土は、太古の昔は火山の上だったが、
地殻変動の末、今現在は結構平坦な状態の所に街や村が存在する。

 元々が火山地帯なので、溶岩流出跡が残り、地下には無数の天然地下迷宮が存在し、
加えて宝石を掘り出す為に作った坑道も相当数残っている。

フェーラの村

 ラルクが育った小規模な村。漁師など、古くからここに住んでいる人には、無口で飾り気のない人が多い。

 カザの洞窟で宝石フィーバーが起きていた頃は、鉱夫達が安くて新鮮な食料を求めてこの村の朝市に群がった。ひなびた田舎だが、その光景に故郷の村を思い重ね、ここの女を娶り住みついた鉱夫は多い。

 現在、カザの宝石フィーバーは納まり長い月日が経っているが、それでも昔同様、見事にひなびている。宝石フィーバー収束後、泡銭を掴み損ね、産まれた土地に帰れなくなった鉱夫が、土地の者と結ばれて現在の村人の礎となっている。

 また、海に近いという地理的な特徴もあり、他国から流れて来た経済難民、政治難民の血を引く者もいる。

カザの洞窟

 レジデンシアで宝石採掘が盛んだった頃に採掘されていた鉱山。現在上部は廃坑だが坑道は残っている。

 レジデンシア王家の公式見解では、宝石を取り尽くして閉山したことになっているが、実際にはまだ掘り出されずに残っている所もあり、秘宝伝説ともあいまって、盗賊達が根城にし、採掘を続けていたりする。

 鍵付き扉などがついている部分や、居住区であったと思われる部分が点在している。

カーマの街

 ラルクが自由人になって初めて訪れるフェーラの村の隣街。

 宝石フィーバーの頃は、カザ洞窟の鉱夫のベッドタウンとして栄えており、その頃、鉱夫達を当て込んで作られた色通りが今も存在する。

 宝石フィーバーが収まった今でもカーマの神殿という観光資源があり、そこそこ賑わっている。
 地面には石畳が敷き詰められ小奇麗な感じの街。

カーマ神殿

 祭壇または緑豊かな墓園という感じ。

 カザの洞窟では、採掘時代に多数の犠牲者が出ており、今はまた、徴兵のあおりで多数の死者が出ており、それらの死んだ魂の鎮魂の為に作られたのが、この神殿である。

 基本的に国の税金や市民の善意で運営されている場所だが資金が潤沢ではない。その割には立派な敷地、建物なので、『ここに子供を預ければ、きっと幸せに…』と思った親が、子供を置いて行ってしまったりする。

 カーマ神殿の神官や巫女の大半は、この様な暗い過去を背負っている。

ゼラドール

 レジデンシアの首都。もともと豪商の家が中心の為、非常に商業が盛んであるが、長久の王家の作ったものではないだけに非常に世俗的な活気がある。

 王の居城は、宝石商時代に贅を尽くして造らせたものなので非常に豪華。

 また、闘技場などが立てられており、時折武道会等が開かれ士気の鼓舞や、優秀な人材の発掘などに利用されている。

●エストカーダ●
 レジデンシアと敵対関係にある国。
レジデンシアからは険しい山もしくは海を隔てているので様子を知る者は少ない。

 魔道の才能を持つ者の出生率が他国に比べて著しく低く、その為工業の発達した国である。蒸気機関等を主軸とした工業力は高く戦争にも反映される。

 魔道の利用頻度、価値等の他国との違いの為か文化的に閉鎖された国で攻撃的な国民性である。

 魔道師の出生率が低いかわりに、稀に生まれる者の魔道の才能は突出しており強力な術者となるが、魔道の強力さと存在の少なさは畏怖と差別の念となり、魔道師はエストカーダにおいては迫害対象である。

 だが、魔道師はその個々の戦闘能力は戦争の道具としては強力な為「共に闘う仲間」ではなく、「強力な兵器」として【魔道師のみの特殊部隊】が存在し、その存在の特異さから他の軍隊からは多少浮いた存在となっている。

★「レジデンシア」と「エストカーダ」二国の戦況

 レジデンシアの国王の血筋をたどると先祖はエストカーダの豪商であり、奴隷解放の名目で敵国領土内の被征服民を当地に駆り出して採掘をさせ、短期間で蓄財して武力を強化し、独立して作った国家である。

 この国家成立過程の為、常にエストカーダから疎まれる存在となっていたが、今現在の豊かな国民性からか他国への進軍などはほとんどせず、基本的に護りの軍事である。

 このニ国は基本的に地続きになっており、その周りを海が囲んでいる。海流は激しく、穏やかなのは陸地周辺のみである。この為、両国の戦闘は基本的に陸地戦で行われ、船の文化自体が無いわけでは無いが、双方海軍は発達していない。(レジデンシアには海軍自体存在しない)
★魔法について

 この世界では、国ごとに魔法の系統が違っています。(土着文化の様な扱いです)

 「レジデンシア」では秘石と呼ばれるアイテムを使い、その力を引き出す形で行使される魔法が主流です。

 複数の系統の魔法を使う人間もいますが、魔法の系統自体が国ごとに分かれる文化的なものの為、人的交流の少ない戦国の世では、その様な人物は極めて稀です。




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