『雷の戦士ライディIII』Story

『レイク・ブルー』での一件で、自らの力についての秘密を知り、図らずも混沌神ケイオスの復活を阻んだライディ。

だが、自分が何故「雷の加護」を持っているのかを探り、行方不明となっている恋人「ウィン」を探し求める為に旅を続ける。

そんなライディの後に、ついてゆく人影が三つ。
それはフォンフォン、ティス、フォレスの三人だった。

二度も安住の地を追われ、仕事も失ってしまった三人組は、その原因であるライディに責任を取れと迫る。

少なくとも、レジールのダンジョンでは悪事を働いていない三人組に対して、強く出る事の出来ないライディ。

突っぱねる事が出来ず、「勝手にしなさい!」と三人組がついてくるに任せるのだった。


そうしてライディと三人組がたどり着いたのは、犯罪都市の異名で知られる街『ヴァイス』。

その二つ名に表される通り、この街の実権は盗賊ギルドに牛耳られており、盗みはおろか犯罪者同士の殺し合いなども日常的な街として、悪名を馳せていた。

『レイク・ブルー』で出会ったシーフのアムラからこの街の事を聞いたライディは、そういった場所の方が様々な情報も集まると考え、敢えてこの街にやって来たのだ。

犯罪者達がたむろする街ゆえか、身分を詮索される事もなく、モンスターである三人組も咎められずに街へと入った一行。
とりあえず逗留先の宿を定める。

そうしてライディは、三人組を宿に残して情報収集へと出かけるのだった。


しかしその二つ名の通り犯罪者の多い『ヴァイス』の住人達からの情報収集に、難航するライディ。

盗賊ギルドと接触をする事もままならず、何の収穫も得られないまま日暮れを迎える事に。

疲れた足を引きずるようにして、宿に戻ったライディ。
そこで目にしたのは、大宴会を繰り広げている三人組の姿だった。

宴会の料金は、文無しの三人組は当然の事ながら、ライディの手持ちはおろか装備を売り払っても払いきれない額。
三人組は、ライディへのツケだと言って宴会を開いていたのだった。

無銭飲食という事がわかり、盗賊ギルドに突き出されるライディと三人組。

無銭飲食の代償として、売り飛ばされそうになってしまう。

そこに、売り飛ばされたくなければギルドからの依頼を引き受けるようにと、ギルドの幹部からの提案があった。

非道な行いは出来ないというライディに対して幹部が提示した仕事は、街の地下水道に居を構えて人体実験などを行っている錬金術師の排除だった。

街の人間をさらい、実験を行っている錬金術師を盗賊ギルドとしては排除したいのだが、相手が迷宮じみた地下水道に籠もり、モンスターに身辺を守らせているので、手持ちの暗殺者や盗賊には荷が勝ちすぎている。

そこで戦士であるライディに、その錬金術師の排除をやらせようというのだ。

こうしてライディは、三人の飲み食いしたツケを払うため、街の地下水道に潜む錬金術師の退治を引き受ける事になるのだが……

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