炎を操る力を持つ少女、エンヴィー。
物心ついた時に気付いた、その炎を操る力……
なぜエンヴィーがそんな力を使えるのかは、誰にもわかりませんでした。
月日が経ち……自分の持つ力を謎を解き明かす為にと、
国内随一と言われるリヒテンブルグ魔法学園への入学を勧められたエンヴィー。
が、入学はしたものの……自らの持つ特異な力のせいで厄介払いされたと感じているエンヴィーは、
その心に抱えたモヤモヤからいまいち学園生活に身が入りません。
お目付役として一緒に入学した、幼馴染みの少年、ガイに日々叱咤されつつ、
エンヴィーは毎日を過ごしているのでした。
「論理と実践」をモットーとするリヒテンブルグ魔法学園では、
学生にモンスター退治や遺跡の調査発掘など、冒険者さながらのフィールドワークを課す事があり、
その為にクラス内で「課外実習グループ」としてパーティを組ませていました。
聖人君子を絵に描いたような少年、ルーディ。
盗賊の技に長けた、自称シーフのワーキャットハーフ、ユーナ。
上級生としてグループを引率し、メンバーを温かく見守ってくれるエルフのお姉さん、リゼット。
何故か良くさらわれる体質の、おっとりした少女、アリシア。
この四人が、エンヴィーとガイの課外実習グループメンバーです。
エンヴィー自身も含め、何かしらのトラブルに巻き込まれやすいメンバーが集められたかのような
このグループは、いつも何かしらの騒動に巻き込まれている事で
学園内でも有名になりつつありました。
クラスメートの高飛車なお嬢様エルフリーデにライバル認定されたエンヴィーが、
事あるごとに勝負(リヒテンブルグ魔法学園では、学生同士の決闘でも単位がもらえる)
を挑まれたり、
悪人やモンスターにさらわれたアリシアを助けるために奔走したりと、
その巻き込まれるトラブルは種々様々。
時折、エンヴィーの利己的な独断専行があったりもしますが、
これまでの所はメンバーが力を合わせ、そのトラブルを乗り切ってきております。
そんな、心の内にモヤモヤを抱えつつ、トラブルに巻き込まれる
慌ただしい学園生活を送っているエンヴィー。
グループの仲間達と共に、ひょんな事から学園を揺るがす大事件へと
巻き込まれてゆきますが……果たして、その大事件を解決できるのでしょうか?